結論 — Fable 5.1 時点の料金と使い方

Anthropic の最上位モデル Claude Fable (フェイブル) は、2026 年 9 月 1 日に Fable 5.1 が公開され、Fable 5 は旧モデルとして提供が続いています。2026 年 10 月 4 日時点の結論を 4 点にまとめます。

  1. API の単価は、Fable 5.1 が 100 万トークンあたり入力 $10・出力 $50 で、Fable 5 と同じです。変わったのはキャッシュ読み取りで、$1 から $0.25 に下がりました
  2. プランでの扱いは Fable 5 と Fable 5.1 で同じです。Max、Team のプレミアムシート、シート課金の Enterprise のプレミアムシートでは、週間利用上限の 50% まで追加料金なしで使えます。Pro、Team の標準シート、シート課金の Enterprise の標準シートでは、usage credits (API の標準料金での従量課金) で使います。Free では使えません
  3. Pro と Team の標準シート向けにあった 1 回限りの無料クレジットは、Fable 5 だけが対象でした。受け取りは 8 月 2 日、有効期限は 9 月 17 日で終わっています。Fable 5.1 には同様のクレジットがありません
  4. 常用は Opus 5.5 にし、Fable 5.1 は Opus 5.5 を高い effort にしても届かない作業に限るのが、公式の案内に沿った使い方です。Opus 5.5 の単価は入力・出力とも Fable 5.1 の 5 分の 2 です

プラン別の扱いは、Anthropic のヘルプセンター Claude Fable models on your plan (2026 年 9 月 2 日更新) をもとにしています。Fable 5.1 の変更点そのものは Claude Fable 5.1 とは で詳しく扱っています。

最新の価格表 (API)

公式の料金ページ で 2026 年 10 月 4 日に確認した単価です。100 万トークンあたりの USD で、比較のために Opus 5.5 と Sonnet 5.5 も並べます。

モデル入力出力キャッシュ書き込み (5 分)キャッシュ読み取りBatch (入力 / 出力)
Fable 5.1$10$50$12.50$0.25$5 / $25
Fable 5$10$50$12.50$1$5 / $25
Opus 5.5$4$20$5$0.20$2 / $10
Sonnet 5.5$2$10$2.50$0.20$1 / $5

Fable 5.1 は 100 万トークンのコンテキスト全体が標準料金で、長い入力に割増はありません。usage-based (使用量課金) の Enterprise と Claude API では、この単価がそのまま請求に使われます。

Fable 5.1 で変わったこと

料金面の変更は、キャッシュ読み取りが 4 分の 1 になったことだけです。Fable 5.1 の発表 は、トークン単位で課金される使い方なら典型的な作業で Fable 5 より推定 25% 安く、エージェント的な作業では最大で約 45% 安くなるとしています。同じ文脈を何度も読み直す作業ほど、下がり幅が大きくなる構造です。

プラン上の扱いは Fable 5 から変わっていません。Max の 50% の枠も、Pro の usage credits も、Fable 5 と Fable 5.1 で同じルールが適用されます。

effort (考える量の設定) の既定は、発表によると Claude Code では high、Claude Cowork と Claude.ai では medium です。同じ Fable 5.1 でも、使う画面によって既定の考える量が違います。

API で Fable 5 から切り替える場合は、破壊的変更が 3 つあります。forced tool use が 400 エラーになるのはその 1 つです。移行の手順は速報記事の「破壊的変更」の節を確認してください。

プラン別対応マトリクス

シートの月額は Claude の料金ページ の表示額 (USD) です。日本の消費税の扱いは契約時に確認してください。

プラン・シート月額 (USD)Fable 5.1 / Fable 5 の扱い
Free$0使えない
Pro月払い $20 (年払いなら月 $17)usage credits で従量課金
Max$100 から週間利用上限の 50% まで追加料金なし
Team 標準シート月払い $25 (年払いなら月 $20)usage credits で従量課金
Team プレミアムシート月払い $125 (年払いなら月 $100)週間利用上限の 50% まで追加料金なし
Enterprise (シート課金・プレミアム)契約による週間利用上限の 50% まで追加料金なし
Enterprise (シート課金・標準)契約による組織が usage credits を有効にしていれば従量課金
Enterprise (使用量課金)席あたり月 $20 (年払い) + API 料金での使用量API の標準料金
Claude API—API の標準料金

同じ Team プランでも、プレミアムシートか標準シートかで扱いが分かれます。料金ページによると、プレミアムシートは標準シートの 5 倍の使用量を持ちます。Fable を主に使うメンバーを先に決めてから席を割り振ると、席の付け替えで往復せずに済みます。

標準包含のプラン — Max・Team プレミアム・Enterprise プレミアムシート

Max プラン、Team のプレミアムシート、シート課金の Enterprise のプレミアムシートでは、Fable 5 と Fable 5.1 がプランに含まれるモデルとして扱われます。週間利用上限のうち 50% までを、追加料金なしで Fable に使えます。

ここで誤解しやすいのが「50%」の意味です。ヘルプセンターの FAQ は、Fable 用に週の上限が 50% 増えるわけではないと明記しています。Fable もほかのモデルも同じ週間の上限から消費し、そのうち Fable に使えるのが半分まで、という意味です。しかも Fable は、ほかのモデルより速く上限を消費します。

Fable の枠を使い切ったあとの選択肢は 2 つです。usage credits を使って Fable を続けるか、ほかのモデルに切り替えてプランの上限の範囲で作業を続けるかを選びます。

FIXITFIXIT

Max なら、Fable 5.1 も全部込みってこと?

TsukasaTsukasa

週の上限の半分までは、追加料金なしで使えます。上限そのものは増えません。

FIXITFIXIT

じゃあ、半分を超えたら Fable は使えなくなるの?

TsukasaTsukasa

続けるなら usage credits を使います。Opus 5.5 などに切り替えて上限内で進めることもできます。

usage credits で使うプラン — Pro・Team 標準・Enterprise 標準シート

Pro プラン、Team の標準シート、シート課金の Enterprise の標準シートでは、Fable はプランの利用上限に含まれません。最初から usage credits で使う扱いです。Claude の料金ページでは、usage credits は API の標準料金で課金されると説明されています。シート課金の Enterprise の標準シートは、組織が usage credits を有効にしている場合だけ Fable を使えます。

旧版の記事では、Pro と Team の標準シートに「一時的な移行クレジット」があると書いていました。このクレジットはすでに終了しています。Claude Fable 5 one-time free credits promotion によると、内容は次のとおりでした。

  • Pro は $100 分、Team は購入済みの標準シート 1 席あたり $100 分 (組織で最大 $2,500)
  • 受け取りは 2026 年 8 月 2 日 23:59 (太平洋時間) まで
  • 有効期限は 2026 年 9 月 17 日 23:59 (太平洋時間)
  • 対象は Fable 5 だけで、Fable 5.1 は含まれない

いまから Pro で Fable 5.1 を試すなら、最初から usage credits を購入して使うことになります。恒常的に使うと分かったら、Pro は Max へ、Team の標準シートはプレミアムシートへの切り替えを検討する順番です。

Opus 5.5 との費用差と見積もり方

Fable 5.1 を使うかどうかは、常用の候補になる Opus 5.5 との費用差で考えると判断しやすくなります。入力と出力の単価は Fable 5.1 が Opus 5.5 の 2.5 倍です。キャッシュ読み取りは $0.25 と $0.20 で差が小さいため、同じ文脈を読み直す比率が高い作業ほど、総額の倍率は 2.5 倍より下がります。

仮のトークン数で 1 回分を計算すると次のとおりです。両モデルが同じトークン数を使う前提で、キャッシュ書き込みは含めていません。

内訳Opus 5.5Fable 5.1Fable 5
新しい入力 30 万トークン$1.20$3.00$3.00
キャッシュ読み取り 300 万トークン$0.60$0.75$3.00
出力 6 万トークン$1.20$3.00$3.00
合計$3.00$6.75$9.00

この例では、Fable 5.1 は Opus 5.5 の 2.25 倍、Fable 5 の 4 分の 3 です。実際の請求は、モデルが同じ作業に使うトークン数で変わります。Fable は thinking が常時オンで、思考に使ったトークンも出力として課金されます。見積もるときは、自分の作業を両方のモデルで流し、1 作業あたりの費用を比べてください。

補足

料金と枠の条件は改定されることがあります。稟議や契約の判断に使う場合は、公式の料金ページとヘルプセンターで最新の条件を確認してください。この記事の数字は 2026 年 10 月 4 日時点の公開情報に基づきます。

Free プランは対象外

Free プランでは Fable 5 も Fable 5.1 も使えません。試したい場合は、Pro に切り替えて usage credits で少量だけ使うのが最も小さい始め方です。組織で契約している Claude を使っているメンバーは、組織側で Fable が有効になっているかを管理者に確認してください。

対応サーフェスとバージョン要件

ヘルプセンターに対応が明記されているのは、Claude の Web・モバイル・デスクトップアプリ、Claude Cowork、Claude Code、Claude Design、Claude for Microsoft 365、Claude Tag です。Web・デスクトップ・モバイルでは、モデルの選択欄から「Fable 5」か「Fable 5.1」を選びます。

Claude Code では、Fable 5 にはバージョン 2.1.170 以上、Fable 5.1 には 2.1.255 以上が必要です。Cowork で使うには、Claude Desktop を最新版にしておく必要があります。

Fable が選択肢に出ないときに確かめる項目も、ヘルプセンターに挙がっています。有料プランであること、Claude Code のバージョン、Claude Desktop のバージョン、そして組織が Fable を有効にしているかの 4 点です。Claude Code からの具体的な呼び出し方は Claude Fable 5 が Claude Code に登場 で解説しています。

プラン選定の判断軸

Fable を軸にプランや席を選び直すときの判断軸は 3 つです。

第 1 に、Fable を 日常的に使うメンバーが何人いるか です。原因の見えない不具合の調査や、大規模な改修の計画づくりを日常的に担うメンバーは、標準包含の側 (Max か、Team・Enterprise のプレミアムシート) に置くのが席あたりで見て素直です。

第 2 に、Fable を 例外的にしか使わないメンバー は、プレミアム側へ寄せず、標準シートのまま usage credits で使うほうが、総額を抑えやすくなります。席の等級で決めきらず、想定する呼び出し回数から逆算してください。

第 3 に、稟議で説明する 追加コストの見積もり は、Fable 5.1 の単価が Opus 5.5 の 2.5 倍であることを前提に組み立てます。プレミアムシートを何席にするか、標準シート側の usage credits をどこまで許すかを、月あたりの想定利用量から先に決めておくと、運用に入ってから予算を超えて慌てずに済みます。

Opus 5.5 との住み分け

旧版の記事では「常用は Opus 4.8、難所だけ Fable 5」と書いていました。2026 年 10 月時点では、常用の候補は Opus 5.5 に変わっています。

Anthropic は Opus 5.5 の発表 で、Opus 5.5 は「ほとんどの作業で Fable 5.1 の水準の成果を出す」と位置づけています。モデル選びのガイド も、多くの作業は Opus 5.5 から始め、xhigh や max の effort でも評価が届かない、要求の厳しい推論や長時間のエージェント作業で Fable 5.1 に移るよう案内しています。ガイドの選択表で Fable 5.1 の用途に挙がっているのは、何時間も続くエージェントの作業、多段階の調査、分析を完成した文書・スプレッドシート・スライドまで仕上げる作業です。

つまり Fable 5.1 は、常用モデルの置き換え先ではありません。Opus 5.5 を高い effort で試してから、届かない作業だけを Fable 5.1 に回すのが、費用と成果の釣り合いが取れる使い方です。Opus と Sonnet の使い分けまで含めた常用モデルの選び方は Claude の Opus と Sonnet の違いと使い分け に、Opus 5.5 の変更点は Claude Opus 5.5 とは にまとめました。

FIXIT の受け止め — 席と枠の設計が実質的な差になる

整理すると、Fable のプランでの扱いは「使えるか、使えないか」ではなく「どの席にいるかで、追加コストの出方が変わる」設計です。Max やプレミアムシートなら標準包含として運用に組み込み、Pro や標準シートなら usage credits で例外的に使う、と席の区分がそのまま運用の方針になります。

私たちのクライアントワークでも、上位モデルが増えるほど、モデルを選ぶことより、誰にどの席とどの枠を渡すかの設計のほうが、月々の実質コストと生産性の両方を左右すると考えています。Opus 5.5 の公開で、Fable を使う場面はさらに絞り込めるようになりました。席の割り当てを見直すよい機会です。

Claude Code そのものの法人契約と稟議の進め方は Claude Code を法人で導入するには で整理しています。

Fable を含めたモデルの選定・席の割り当て・社内展開の設計を一緒に組み立てたい場合は、AI 開発ツール定着支援 のページや お問い合わせ からご相談ください。

おすすめ参考リソース