Claude Code (クロードコード) は、インストールして最初の質問をするまでなら数分で済みます。そこから業務で使える状態にするには、CLAUDE.md の作り方、指示の出し方、確認なしで実行させる範囲 (権限) を押さえる必要があります。この記事では、インストールから日々の使い方、チームで使う前に決めることまでを順に解説します。手順とコマンドは、2026 年 10 月 4 日時点の公式ドキュメントと CHANGELOG (最新は v2.1.289) で確認しました。
結論|Claude Code の使い方は 5 つの手順で覚える
先に全体像です。次の 5 つを順に済ませれば、日々の作業を任せられる状態になります。
- 公式のインストーラで入れます。npm で入れる場合も
sudoは使いません claudeを起動し、ブラウザでログインします。業務のコードで使うなら、商用契約のアカウントでログインします- プロジェクトのルートで
/initを実行し、CLAUDE.md を作ります - いきなり書かせず、調べる・計画する・実装する・確かめるの順で指示します
- 確認なしで実行させる範囲を、権限モードと settings.json で決めます
以下で各手順と、つまずきやすい箇所を説明します。チームで使う場合は、後半の「チームで使う前に決める 5 つのこと」まで読んでください。
Claude Code とは|できることと使える場所
Claude Code は、Anthropic が提供する AI コーディングエージェントです。チャットの Claude は会話の中でコードを示すのが中心なのに対し、Claude Code はプロジェクトのファイルを読み、編集し、テストやビルドのコマンドを実行し、Git の操作まで進めます。提案を受け取る道具ではなく、作業を任せて結果を確かめる相手だと考えると役割をつかみやすくなります。
使える場所は 1 つではありません。公式ドキュメントが挙げている主な利用面は次のとおりです。
| 利用面 | 向いている使い方 | 特徴 |
|---|---|---|
| CLI (ターミナル) | 日々の開発、スクリプトからの実行、リモートのサーバー | 機能が最も揃っている |
| VS Code 拡張・JetBrains | エディタから離れずに使う | 差分をエディタ上で確認できる |
| デスクトップアプリ | 複数のセッションを並べて進める | 差分を画面で確認できる |
| Web (claude.ai/code) | 手を離している間も進めてほしい長い作業 | クラウドで動き、接続を切っても作業が続く |
本記事の手順は CLI を前提にしています。CLAUDE.md・設定・MCP サーバーは、手元の各利用面で共有されます (Platforms and integrations)。Cursor や GitHub Copilot との違いが気になる場合は、Claude Code・Cursor・GitHub Copilot の比較 で役割を整理しています。
使い始める前に決める 2 つのこと|プランとコードの扱い
使えるプランと契約
Claude Code を使うには、Pro・Max・Team・Enterprise のいずれかのプラン、従量課金の Claude Console (API)、または Amazon Bedrock・Google Cloud・Microsoft Foundry のいずれかが要ります (Quickstart)。公式の料金ページの比較表では、Free プランの Claude Code は対象外です。
個人で試すなら Pro が入口です。プランごとの料金と上限の違い、使用量を抑える方法は Claude Code の料金とコスト最適化 にまとめています。
業務のコードを読ませるなら、商用の契約を選ぶ
見落とされやすいのがデータの扱いです。公式の Data usage には、次の違いが書かれています。
| 契約の種類 | 学習への利用 | Anthropic 側の保存期間 |
|---|---|---|
| Pro・Max (個人向け) | モデル改善への利用を許可する設定のとき、Claude Code のデータも学習に使う | 許可しない場合は 30 日、許可する場合は 5 年 |
| Team・Enterprise・API | 商用規約に基づき、送ったコードやプロンプトを学習に使わない | 標準で 30 日 |
商用の契約でも、Development Partner Program などで組織としてデータの提供を選んだ場合は除きます。自分の趣味のコードなら個人向けプランで構いません。勤務先のコードを読ませるなら、Team・Enterprise か API の契約で使うのが安全です。法人で契約するときの選び方と稟議の通し方は Claude Code を法人で導入するには で解説しています。
FIXITまず試すだけなら、個人の Pro で入れちゃっていいの?
Hinata自分のコードで試すなら大丈夫ですよ。
FIXITじゃあ、会社のリポジトリで試すときは?
HinataTeam や Enterprise、API の契約を使ってくださいね。個人向けだと、設定次第でコードが学習に使われるんです。
インストールとログインの手順
動作環境
公式の Advanced setup が挙げる動作環境は、macOS 13.0 以上、Windows 10 1809 以上 (または Windows Server 2019 以上)、Ubuntu 20.04 以上、Debian 10 以上、Alpine Linux 3.19 以上です。メモリは 4 GB 以上が要ります。
インストール
公式が推奨するのは、ネイティブのインストーラです。OS ごとに次のコマンドを実行します。
# macOS・Linux・WSL
curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash# Windows PowerShell
irm https://claude.ai/install.ps1 | iexREM Windows CMD
curl -fsSL https://claude.ai/install.cmd -o install.cmd && install.cmd && del install.cmdネイティブのインストーラで入れると、Claude Code はバックグラウンドで自動更新されます。Homebrew (brew install --cask claude-code) や WinGet (winget install Anthropic.ClaudeCode) でも入れられますが、こちらは自動更新されないため、定期的に更新のコマンドを実行します。Homebrew の claude-code は安定版のチャネルで、最新版より 1 週間ほど遅れます。出たばかりの版を使うなら claude-code@latest を入れます。
入れ終わったら新しいターミナルを開き、次のコマンドでバージョンが表示されるか確かめます。
claude --versionnpm でも入れられます。この場合は Node.js 22 以上が必要で、sudo npm install -g は使いません。公式ドキュメントは、sudo を付けると権限の問題とセキュリティ上のリスクにつながるとしています。
npm install -g @anthropic-ai/claude-code補足
2026 年 4 月の公開時、この記事は npm
でのインストールを基本としていました。現在の公式ドキュメントはネイティブのインストーラを推奨しています。npm
版も、中身は同じネイティブのバイナリです。古い手順で入れた場合は、claude doctor で重複したインストールが無いか確かめてください。
Windows はネイティブか WSL 2 を選ぶ
Windows では、ネイティブで動かすか WSL 上で動かすかを選べます。
| 選択肢 | 必要なもの | サンドボックス | 向いている場合 |
|---|---|---|---|
| ネイティブ | なし (Git for Windows は任意) | 使えない | Windows 向けのツールで開発している |
| WSL 2 | WSL 2 の有効化 | 使える | Linux 向けのツールで開発している、実行範囲を制限して使いたい |
ネイティブの Windows では、Git for Windows があれば Git Bash で、無ければ PowerShell でコマンドを実行します。インストールに管理者権限は要りません。
ログイン
プロジェクトのディレクトリで claude を起動すると、初回はログインを求められます。ブラウザでアカウントにログインし、ターミナルに Login successful と表示されれば完了です。WSL 2 や SSH 越しの環境で、ブラウザでログインしてもターミナルに自動で反映されない場合は、ブラウザに表示されたコードをターミナルに貼ります。
cd /path/to/your/project
claudeアカウントを切り替えるときは、セッション中に /login を実行します。環境変数 ANTHROPIC_API_KEY が設定されていると、ブラウザのログインではなく、そのキーを使ってよいかの確認が出ます (Authentication)。
最初のセッションでやること|質問してから /init で CLAUDE.md を作る
まず質問して、構造を読めているか確かめる
起動したら、いきなり作業を頼まず、プロジェクトについて質問します。公式の Quickstart も、最初の操作として次のような質問を挙げています。
このプロジェクトは何をしているか説明して
使っている技術と、エントリーポイントの場所を教えてClaude Code は必要なファイルを自分で読みに行くため、事前にファイルを渡す必要はありません。答えが実情と合っていれば、次の手順に進みます。
/init で CLAUDE.md を作る
CLAUDE.md は、Claude Code がセッションの開始時に毎回読み込む指示書です。プロジェクトのルートで /init を実行すると、Claude Code がコードベースを読み、構成やビルド・テストのコマンドをまとめた CLAUDE.md を作ります。
/init作られた内容はたたき台です。実情と違う箇所を直し、プロジェクトの決まりを足してからリポジトリにコミットします。自分で書く場合は、次の最小構成から始めれば十分です。
# プロジェクト概要
- (サービス名 / 何を作っているか 2〜3 行)
- 技術スタック: (例: Next.js, TypeScript, Tailwind CSS)
# コマンド
- `npm run dev` - 開発サーバー起動
- `npm run test` - テスト実行
- `npm run lint` - Lint 実行
# ルール
- main 直 push は禁止。変更は必ずブランチを切って PR にする
- 型エラーや lint エラーを残したままにしないCLAUDE.md は置き場所によって適用される範囲が変わります (How Claude remembers your project)。
| 置き場所 | 適用される範囲 | 使い方 |
|---|---|---|
~/.claude/CLAUDE.md | 自分の全プロジェクト | 自分の好み (応答の言語、書き方の癖) |
./CLAUDE.md または ./.claude/CLAUDE.md | そのプロジェクトの全員 | ビルド・テストのコマンド、規約。リポジトリにコミット |
./CLAUDE.local.md | そのプロジェクトの自分だけ | 手元の環境の URL など。.gitignore に入れる |
| 組織の管理用の場所 | 組織の全員 | 情報システム部門が配る全社の決まり |
書き足すタイミングについて、公式ドキュメントは「Claude が同じ誤りをもう一度したとき」「前回と同じ訂正をまた打ち込んだとき」「新しく入った人にも同じ説明が要るとき」を挙げています。CLAUDE.md が読み込まれたかは、セッション中に /context で確かめられます。項目の立て方は CLAUDE.md のベストプラクティス で具体的に解説しています。応答を日本語にそろえたい場合は Claude Code の応答を日本語にする設定 を参照してください。
日々の使い方|調べる・計画する・実装する・確かめる
4 段階で指示する
公式の Best practices は、いきなりコードを書かせると「違う問題を解いたコード」になりやすいとして、調べる・計画する・実装する・コミットするの 4 段階を勧めています。本記事では、コミットの前に結果を確かめる工程を含めて、4 段階目を「確かめる」と呼びます。
- 調べる。plan mode に切り替え、関係するコードを読ませて質問に答えさせます。この段階ではファイルを書き換えません
- 計画する。変更するファイルと手順を計画として出させます。
Ctrl+Gを押すと、計画をエディタで直接直せます - 実装する。計画を承認して plan mode を抜け、計画どおりに実装させます。テストの実行と失敗の修正まで含めて頼みます
- 確かめる。テストとビルドの結果を見せてもらい、問題が無ければ、変更内容に合ったメッセージでのコミットと PR の作成を頼みます
plan mode には、Shift+Tab を押して画面下に plan mode on と出るまで切り替えるか、/plan で入ります。ただし、誤字の修正や変数名の変更のように差分を 1 文で説明できる作業なら、計画を挟まずに直接頼むほうが速く済みます。
確かめる手段を渡す
Claude Code は、作業が終わったように見えた時点で止まります。テスト・ビルド・lint のように、成功か失敗かを返す手段を渡すと、Claude Code が自分で実行し、通るまで直すようになります。指示の書き方は次のように変えます。
| 書き方を変える点 | 変える前 | 変えた後 |
|---|---|---|
| 合格の条件を書く | メールアドレスの検証を作って | validateEmail を作って。user@example.com は true、invalid は false。実装後にテストを実行して |
| 原因を直させる | ビルドが失敗するので直して | このエラーでビルドが失敗する。原因を直し、ビルドが通ることを確かめて。エラーを握りつぶさない |
| 範囲を絞る | ログイン周りを直して | 誤ったパスワードで白い画面になる不具合を直して。対象は src/auth の中だけ |
結果を報告させるときは、「直しました」という言葉ではなく、実行したコマンドとその出力を見せてもらいます。自分で再実行するより、出力を読むほうが早く確かめられます。
最初に任せる作業
最初は、結果の正誤を判断しやすく、影響範囲が狭い作業から始めます。
- 再現手順が分かっている不具合の修正
- テストが足りないコードへのテストの追加
- 既存コードの説明と、README の更新
いずれも差分が小さく、自分でレビューしやすい作業です。慣れてきたら、複数のファイルにまたがる機能の追加に広げます。
権限モードと settings.json|何を確認なしで実行させるか
権限モードは 6 種類
権限モードは、Claude Code が確認なしで何を実行してよいかの基準です。Shift+Tab で切り替えられます (Choose a permission mode)。
| モード | 確認なしで実行するもの | 向いている場面 |
|---|---|---|
Manual (default) | 読み取りだけ | 1 つずつ自分で確かめたい、機密の作業 |
acceptEdits | 読み取り、ファイルの編集、mkdir などのファイル操作 | 差分を見ながら繰り返し直す |
plan | 読み取りが中心。編集は計画の承認まで止める | 変更の前にコードを調べる |
auto | ほぼすべて。安全確認の仕組みが裏で審査する | 長い作業で、確認の手間を減らしたい |
dontAsk | 事前に許可したツールだけ。それ以外は拒否 | CI やスクリプト |
bypassPermissions | すべて | 隔離したコンテナや仮想マシンの中だけ |
注意したいのは既定値の変更です。v2.1.284 以降、ターミナルと VS Code の対話セッションは、プランや提供元を問わず、権限モードの設定が無ければ auto mode で始まります (公式ドキュメントは v2.1.283 以降と記載)。auto mode では、人の代わりに安全確認の仕組みが操作を審査し、多くのファイル編集とコマンドを確認なしで実行します。auto mode の既定をそのまま使うかどうかの判断軸は auto mode がデフォルトになった件の解説 で整理しています。
settings.json の置き場所と優先順位
権限モードの既定や、確認なしで実行してよいコマンドは settings.json に書きます (Settings)。
| ファイル | 適用される範囲 | 使い方 |
|---|---|---|
~/.claude/settings.json | 自分の全プロジェクト | 自分の好み (既定のモデルなど) |
.claude/settings.json | そのプロジェクトの全員 | チームの権限ルール。リポジトリにコミット |
.claude/settings.local.json | そのプロジェクトの自分だけ | 共有前の試し、個人の上書き |
| 組織の管理用の設定 | 組織の全員 | 情報システム部門が配る決まり。上書きできない |
同じ項目が複数の場所にあるときは、組織の管理用の設定、起動時の引数、.claude/settings.local.json、.claude/settings.json、~/.claude/settings.json の順に優先されます。
許可と拒否は次のように書きます。この例では、npm のスクリプトと git commit を確認なしで実行し、git push で始まるコマンドは拒否します (Configure permissions)。
{
"permissions": {
"defaultMode": "default",
"allow": ["Bash(npm run *)", "Bash(git commit *)"],
"deny": ["Bash(git push *)"]
}
}"defaultMode": "default" は、毎回自分で承認する Manual で始める指定です。プロジェクトの settings.json に書いた開始モードは、ターミナルで始めたセッションに適用されます。VS Code 拡張が始める会話は、プロジェクトの設定から開始モードを読みません。慣れるまではこの指定で始め、挙動を何度も見て安全だと分かったコマンドから allow に足すと、事故を避けやすくなります。拒否のルールはどの権限モードでも適用されます。チームで権限を設計するときの勘所は Claude Code の権限と settings.json 設計 にまとめています。
注意
bypassPermissions (起動時の --dangerously-skip-permissions)
はすべての確認を飛ばします。公式ドキュメントも、隔離したコンテナや仮想マシンの中だけで使うよう求めています。手元の開発マシンでは使わないでください。
覚えておくコマンドとキー操作
最初に覚えておくと困らないものを表にしました (Commands・Interactive mode)。セッション中に / を打つと、使えるコマンドの一覧が出ます。
| 種類 | コマンド・キー | 何をするか |
|---|---|---|
| 起動 | claude | 対話のセッションを始める |
| 起動 | claude -c / claude -r | 直前の会話を続ける / 過去の会話を選んで再開する |
| 起動 | claude -p "指示" | 1 回だけ実行して終わる (スクリプト向け) |
| セッション中 | /init | CLAUDE.md を作る |
| セッション中 | /clear | 会話を空にして新しい作業を始める |
| セッション中 | /compact | ここまでの会話を要約して、文脈の容量を空ける |
| セッション中 | /context | 文脈の使用量と、読み込んだ CLAUDE.md を確かめる |
| セッション中 | /usage | セッションの費用と、プランの使用量を確かめる |
| セッション中 | /model | 使うモデルを切り替える |
| セッション中 | /permissions | 許可・拒否のルールを確かめて編集する |
| セッション中 | /doctor | インストールと設定の不具合を診断する |
| キー | Esc | 実行中の作業を止める |
| キー | Esc を 2 回 | 入力が空なら、巻き戻しのメニューを開く |
| キー | Shift+Tab | 権限モードを切り替える |
作業中の指示は Enter・Ctrl+Enter・Esc で送り分ける
Claude Code が作業している最中でも、止めずに次の指示を打てます。作業中に Enter で送ったメッセージは送信待ちになり、実行中のツールが終わった時点で読まれます。「テストも足して」のような追加の指示なら、止める必要はありません。
すぐに読ませたいときは Ctrl+Enter を使います。v2.1.275 で追加された send now (今すぐ送る) という操作で、送信待ちの指示をすぐに送ります。v2.1.281 からは、Ctrl+Enter を押しても、実行中のビルドやテストなどのコマンドや subagent は取り消されず、バックグラウンドで動き続けます。応答の文章を生成している最中だった場合は、その応答を中断して送ります。v2.1.280 以前は、どちらの場合も中断していました。
| 押すキー | 実行中のツール | 入力中の文章 | 送信待ちの指示 |
|---|---|---|---|
Enter | そのまま続く | 送信待ちに入る | ツールか応答が終わった時点で読まれる |
Ctrl+Enter | コマンドや subagent はバックグラウンドで動き続ける。応答の生成中は中断される | 送信待ちの指示の後ろに並ぶ | すぐ送られる |
Esc | 取り消される | 送られない | すぐ送られる |
ターミナルによっては Ctrl+Enter が Enter として届きます。その場合は Ctrl+X に続けて Ctrl+S を押すと、同じ操作になります。キーの割り当ては /keybindings で開くファイルで変えられ、send now の設定名は chat:sendNow です。
変更を戻すときは Esc 2 回か /rewind
新しいターンを始める指示を送るたびに、Claude Code はその時点のファイルの状態を記録しています (Checkpointing)。入力欄が空の状態で Esc を 2 回押すか /rewind を実行すると、戻したい時点を選べます。戻す対象も、コードと会話の両方、コードだけ、会話だけから指定できます。
ただし、Claude Code のファイル編集で変えた分だけが記録の対象です。Bash のコマンド (たとえば rm やファイルの移動) で変えたファイルは戻りません。戻せない操作に備えて、作業の前にコミットしておく習慣をつけてください。
機能を足すのは困ってから|skill・hooks・MCP・subagent の使い分け
Claude Code には、CLAUDE.md のほかにも機能を足す仕組みがあります。最初から全部を設定する必要はありません。困ったことが出てから、それに合うものを足します。
| 困っていること | 足すもの | 詳しい記事 |
|---|---|---|
| 同じ手順の指示を毎回書いている | skill (カスタムコマンド) | カスタムコマンドで定型作業を自動化する |
| 整形や lint の実行が漏れることがある | hooks | hooks で品質を底上げする 5 つのパターン |
| チケットや社内のドキュメントを読ませられない | MCP | MCP をつないで実務を加速する実例 |
| 調査で文脈がいっぱいになる | subagent | subagent で役割分担する設計 |
CLAUDE.md が長くなりすぎたときも、手順の説明は skill に、特定のディレクトリだけの決まりは .claude/rules/ に移すと、毎回読み込む量を減らせます。
うまくいかないときの対処
よくあるつまずきと対処をまとめます。
- インストール直後に
claudeが見つからないと表示される場合、インストール先が PATH に入っていないのが主な原因です。新しいターミナルを開き直し、それでも見つからなければ Troubleshoot installation の手順で PATH を通します。 - npm でのインストールで権限のエラーが出る場合も、
sudoは付けません。公式の対処は、ネイティブのインストーラに切り替えることです。 - 何度直しても Claude Code が同じ誤りを繰り返す場合、公式は、2 回直してもだめなら
/clearで会話を空にし、分かったことを踏まえて最初の指示を書き直すよう勧めています。失敗したやり方が会話に残ると、Claude Code がそれに引きずられるためです。 - 無関係な作業を同じ会話で続けている場合は、作業が変わるたびに
/clearを実行します。古い文脈は、以後のすべての応答で使用量を消費します。 - CLAUDE.md の決まりが守られない場合、書きすぎで大事な行が埋もれていることがあります。書かなくても守れている行は消し、毎回確実に実行させたいものは hooks に移します。
- 「調べて」と頼んだら Claude Code が大量のファイルを読み続け、文脈を使い切った場合は、調べる範囲をディレクトリで絞るか、subagent に任せます。
応答が遅い・接続できないといった症状の切り分けは Claude Code が遅い・繋がらないときの対処法 で扱っています。設定がそもそも読み込まれているかは、/doctor と /context で確かめられます。
チームで使う前に決める 5 つのこと
個人で使えるようになったら、次はチームでの利用です。発注者や上司に「社内で使ってよいか」を説明するときも、次の 5 つが判断材料になります。
- プランを決めます。業務のコードを扱うなら、学習に使われない商用の契約 (Team・Enterprise・API) にします。公式は多くのチームに Claude for Teams か Enterprise を勧めています
- 読ませてよいコードと情報の範囲を決めます。顧客データや秘密鍵を含むファイルは、settings.json に Read の拒否ルールを書き、Claude Code が読み込まないようにします。スクリプトが自分でファイルを開く場合までは止まらないため、すべてのプロセスから守るにはサンドボックスを併用します
- 権限モードの既定を決めます。auto mode のまま使うか、Manual から始めるかを、チームで 1 つにそろえます
- 共有する設定をリポジトリに置きます。
CLAUDE.mdと.claude/settings.jsonをコミットし、個人の上書きは.localのファイルに分けます - 費用の基準値を取ります。公式の Manage costs effectively によると、企業での平均は開発者 1 人あたり稼働 1 日約 13 USD、月 150〜250 USD です。公式も、少人数で試して自社の基準値を取ってから広げるよう勧めています
5 つを決めたあと、試用から組織の標準にするまでの進め方とガバナンスの設計は Claude Code 全社導入 完全ガイド で段階ごとに解説しています。
要点
決めた内容は、CLAUDE.md と settings.json に書いてリポジトリに置くのが確実です。口頭や社内 Wiki だけで共有すると、新しく入った人の手元の Claude Code には伝わりません。
FIXIT の研修で最初にそろえる手順
FIXIT は AI 駆動開発のクリエイティブスタジオとして、エンジニア向けの Claude Code 研修 を提供しています。研修では受講企業のリポジトリを教材にし、テストを先に書いて Claude Code に実装させ、人がレビューする手順をチームでそろえます。Claude Code に渡してよい情報の範囲も、研修の初日に決めます。
この記事の 4 段階 (調べる・計画する・実装する・確かめる) は 1 人でも始められます。チームの全員が同じ手順で使う段階では、手順と決まりを一度にそろえるほうが、チームに定着しやすくなります。
まとめ|最初の 1 週間で確かめること
Claude Code を使い始めるのに必要なことは、インストール、ログイン、/init、4 段階の指示、権限の設定の 5 つです。最初の 1 週間は、次の 3 点を確かめながら使ってみてください。
- どの作業なら任せられるか。不具合の修正やテストの追加など、結果を確かめやすい作業で試します
- 1 日にどれくらい使うか。
/usageで使用量を見て、プランが合っているかを判断します - 社内で使うときに何を決める必要があるか。プラン、データの扱い、権限、共有する設定を書き出します
チームでの導入を進める段階になったら、Claude Code 全社導入 完全ガイド で進め方を、Claude Code 研修 で研修の内容と費用を確認できます。



